日本人に愛されてきた朽葉色
最初は色鮮やかですが、次第に色褪せていく様子も、何か胸に沁み入るようで、しみじみとよいものだなあと思います。昔の人も、時間の経過とともに変化していくこの朽葉色をこよなく愛していました。赤朽葉、黄朽葉、青朽葉、薄朽葉、濃朽葉など、日本の伝統色には「朽ち葉」の名をもつものがたくさんあります。
七十二候では小雪の次候「朔風払葉」(きたかぜこのはをはらう)に入りました。朔は新月、各月の始まり、月立ちであることから「ついたち」と読み、「はじめ」を意味します。また方角では真北を意味しますので、「朔風(さくふう)」といえば北風のことで、冬の冷たい木枯らしが吹き始め、木の葉を払い始める頃という意味合いです。
すでに紅葉狩りを楽しまれた方も多いかとおもいますが、色鮮やかに燃えていたモミジもいよいよ盛りをすぎ、はらはらと散り始めました。
最初は色鮮やかですが、次第に色褪せていく様子も、何か胸に沁み入るようで、しみじみとよいものだなあと思います。昔の人も、時間の経過とともに変化していくこの朽葉色をこよなく愛していました。赤朽葉、黄朽葉、青朽葉、薄朽葉、濃朽葉など、日本の伝統色には「朽ち葉」の名をもつものがたくさんあります。