現代の雀のお宿
いつも変わらず、たくさんいるように見えているスズメですが、数十年後には滅多に見れない鳥になってしまうかもしれません。これからの時代は、気づいたらいなくなっていたと手遅れになる前に、スズメが存続できる要因を人間がよく考え、自分たちの環境を考え直す必要に迫られています。一本の樹木があるだけで、スズメたちの隠れ場所や貴重な餌場となるかもしれません。
営巣に適した「雀のお宿」は案外、身近なもので簡単にできます。たとえばこの巣は、冬の間使っていなかったベランダのプランターの中。春になってプランターあけたら、すでに子育て中。もちろんそっと蓋をして、巣立つのを楽しみに見守ったそうです。
こちらはガス排気口の上の防護ネットの中。毎年、網のすき間をくぐり抜けて出入りしているそうです。これならカラスにも襲われず、一石二鳥ですね。
写真提供:高月美樹
こんなふうに木造建築の家でなくても、プランター、バケツ、バスケットなど身近にあるもので「雀のお宿」を作ってあげることは、簡単にできそうです。場所は人の背よりも高いところ、2階のベランダなどがいいそうです。
出典:暦生活