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ちょうど一年の真ん中、夏至が近づく時節は暦をテーマに<いのち>のめぐりについて考えます。暦とは、本来自然の営みを理解するために編まれた暗号のようなものです。特に日本で旧暦とよばれる太陰太陽暦は月と太陽の動きをほぼ正確に伝えるもので、人々が季節を読み、暮らしや仕事を運ぶのを助けてきました。すべての仕事は自然との兼ね合いにあったから、その摂理をより深く知り、また味わおうとしたのが日本の暦だと思います。
明治6年(1873年)、政府によって近代化の名の下、グレゴリオ暦(西暦)が採用され今に至りますが、世界標準時間を手に入れた一方、旧暦を使わなくなったことで、私たちの自然を読む力は大きく退化してしまったのではないでしょうか。
ゲストには、今年18年目を迎えてますます人気、『和暦日々是好日』を世に送り出し続けている和暦研究科の高月美樹さんと、「すどう農園」で自然農を営み、「さとやま農学校」を主宰する須藤章さんをお招きします。須藤さんは、相模湖で野菜やハーブの自然栽培を行う農園をひらき、里山ぐらしの知恵と楽しさを伝える農家。須藤さんの<自然>の営みをみつめる眼差しと考察の深さ、その膨大な知識量にいつも驚嘆させられます。
旧暦は「農暦」と呼ばれることもあります。お二人を迎えては、農的な暮らしと暦、いのちの時間軸について、みなさんと一緒に考えをめぐらしたいと思います。ぜひご参加ください。
須藤章(すどう あきら)すどう農園代表 「さとやま農学校」主宰
1984年千葉大学園芸学部園芸学科卒。在学中に「有機農業」に出会い、NGO スタッフとしてアジアの農業支援に携わるなかで「自給的農業」に惹かれるようになる。NGOを辞めて埼玉県小川町で有機農業研修生として過ごした後は、天然酵母パンの草分け「ル ヴァン」でパンと石窯を学び、石窯のパン屋を神奈川県の旧藤野町で開設。宮古島ぐらしの2年間を経て相模湖に戻り「すどう農園」を設立する。
これまでの紆余曲折、多様な経験を活かして、都会の人たちに里山の多様性の豊かさや愉しさを伝えていきたいとの想いから、「さとやま農学校」や「講座・火と暮らす」「街で自然農」などを開講中。
日 時:2021年6月15日・火曜日・19:00〜20:30(終了後21:00までの放課後部活を予定)
場 所:オンライン(Zoomを予定)
参加費:無料(ご招待 学生の方・山ノ上倶楽部会員)
1,000円(ご参加)
2,000円(ご参加+応援)
3,000円(ご参加++応援)
申込み:Peatixのイベントページからお申込みください
参加方法:申し込み頂いた方へ当日の午前中に視聴URLをご案内いたします
主催: ハヤチネンダ
イベントへのお申込みはこちら(Peatix)
https://ndabu-onweb-03.peatix.com/